「短気は損気」
みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
一時の感情にかられてイライラし、気が短くすぐに怒り出すことで結局は自分が損をする。
だれでも頭ではわかっているはずです。
では、なぜそんなにイライラしてしまうのでしょうか?
まずは、イライラの原因につて少し考えてみましょう。
イライラの原因
イライラしたときの状況を思い起こしてみてください。
例えば、職場の同僚や後輩に仕事を手伝って欲しいと頼んだのに断られたとします。
あれこれ手伝えない理由を聞かされているうちにイライラ
「なんで手伝ってくれないんだ?困ってるんだから手伝うのはあたり前!」と思ってしまいませんか?
結果、イライラ怒って「もういい、頼まない!」なんてことに
こんなケースはどうでしょう。
買い物に行った先のレジが行列「なんで速く会計しないのか?」待っている間にイライラ
料理が提供されるまでの時間が遅いことにイライラ「なんで早く持ってこないのか?」
「速く会計するのはあたり前」、「料理は早く提供するのはあたり前」
そうです。
私たちは自分の価値基準(あたり前)と、他人とのギャップにイライラしてしまうことが多いのです。
家族や友人に対しても同じです。
気がつかないうちに「 ~ するのあたり前」と他者に対し過剰に期待し、その期待を裏切られたと
思って勝手に怒っているのです。
では、その「イライラ」どうしたらしないで済むのでしょうか?
イライラしないための4つの対処方法
先ほど「イライラ」の多くの原因は自分の価値基準と他者の基準とのギャップであることを認識しました。
では、この価値基準のギャップを埋めるにはどうしたらよいか?
さっそく対処方法をみていきましょう。
その1. 他者に対し期待しすぎない
もっとも簡単なのは、「他者に対しての期待値を下げる」ことです。
自分の価値基準(あたり前)は、あくまでも自分自身のもの
同じ基準で他者へ期待するものではないということを理解しましょう。
先の例でお話すると、仕事を手伝ってもらえなくてもしょうがない、手伝ってもらえたらラッキー
くらいの気持ちでお願いしてみたらどうでしょう?
すると、断られてもがっかり感も少しで済みますし、イライラせずお願いしたら少しの時間
手伝ってもらうことができるかもしれません。
そして、もし手伝ってもらえたら、素直に「ありがとう」という気持ちも自然とわいてきます。
子育てなら、「朝は早く起きるのは当たり前」とか「宿題は終わらせておくのが当たり前」など
大人のあたり前を基準に考えないということではないでしょうか。
私たちも子どものころ同じように怒られた記憶はありませんか?
少し期待値を下げて、「朝早く起きられなくてもしょうがないよね。自分もそうだった。」と思って
いれば早起きできた日は、「すごいね!偉いね!」と、めいっぱい褒めてあげることができます。
大切なのは、期待しないのではなく、期待値のハードルを少し下げてみるということです。
その2. イライラの原因をロジカルに考える
「ロジカルシンキング」という言葉をご存じでしょうか?
物事を論理的に考え捉えてみる。
客観的に捉えて合理的に考えてみる。
最近ではビジネスパーソン向けに「ロジカルシンキング」を鍛えるための本やネット上にも情報が
多く目にする機会もたくさんあります。
では、このロジカルシンキングをイライラしたときにどう活用したらよいのか?
怒りが沸き鎮まるまでの時間は「約6秒」とされる話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
対処法として深呼吸が良く知られています。
この深呼吸する時間でロジカルシンキングしてみるのです。
「なぜ、自分は今イライラして怒っているのか?」
客観的にイライラの原因を考えてみましょう。
とは言ったものの、これには少し訓練が必要でもあります。
イライラや怒りを簡単にロジカルに考えることは、直ぐにできるものではありません。
できるようになるまで繰り返しするしかないのです。
イライラし、失敗したら反省し次は「同じ失敗をしない」とトライ&エラーの繰り返しです。
ロジカルシンキングに失敗したら、その都度原因をロジカルに考えてみましょう。
繰り返しているうちにイライラと上手に付き合うことができるようになります。
そして、イライラや怒りは悪い事ばかりではありません。
上手に付き合うことができればエネルギーに変えることも可能です。
怒りをバネに何かを成し遂げる力に変えることもできるのです。
その3. 他人と比較しない
他人と比較し「羨む・妬む」気持ちはだれしも抱く感情かもしれません。
憧れて目標にするならポジティブな感情といえるでしょう。
厳しい言い方かもしれませんが、羨んだり妬んでも何もかわらないのです。
仕事で「○○さんだけ評価されている」とか、子育てなら「なんでうちの子は勉強できないんだ」など
だれかと比較するのではなく、比較するなら昨日の自分・過去の自分と比較しましょう。
評価されるために今日の自分は努力したのか?
力を尽くしたなら、今すぐ評価されなくても糧になって力はついてきているはずです。
子どもが勉強したくなるような環境をつくってあげられたのか?
直ぐに結果がでなくても、できることをしたなら少しまってあげましょう。
大切なのは、昨日(過去)の自分より今日の自分が努力できたか?できたなら、それでよいのです。
いたずらに他者と比較して一喜一憂する必要はありません。
自分の中の、仕事や子育て生き方の「軸」「ポリシー」をしっかり持ちましょう。
その4. イライラし怒ったことを正当化しない
ついやってしまいがちなのが、イライラし怒ったことを正当化してしまうことです。
「自分は悪くない怒らせた相手が悪い」と正当化して楽な選択を選びがちではありませんか?
私もそうですが、大人も未熟です。
自分の未熟さを認めるのは辛いことですが
向き合わなければ何も変わりません。
イライラし怒ったら素直に反省し後悔しましょう。
そして、次はイライラし怒らないためにはどうしたらよいかロジカルに考えてみましょう。
まとめ
イライラと向き合うのは本当に大変です。
自分の未熟さと向き合うことにも繋がるのですから
でも、このイライラと向き合うことができれば、きっとあなたの人生も好転してきます。
短気で損をしないよう少しずつ実践してみてください。
笑顔が増えれば良い人間関係も増えていきます。
家庭環境も劇的に改善できるしょう。
イライラに負けないよう一緒に頑張っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。